Coldipietrerosse

2012

Coldipietrerosse 2012

DOCG Suvereto

 

2000年に初めて製造されたコルディピエトレロッセ(「赤い石の丘」の意)は、私どもの農園を象徴的に表現するワイン。扱いが決して容易ではないブドウ園のうちの一角で結実した力作で、諸作業の難しさがゆえに官能特性上の特性も特に傑出していて独自性も高い銘柄です。
このネーミングは、大地の色の赤みとブドウが生育する土地の砂利に鉄分が多く含まれるという意味を込めて名付けられました。
実際、カベルネのブドウ園は海に突出した丘の急な斜面を使って栽培されているため、機械では諸作業がしにくくいろんなことをすべて手作業で行うので、管理にもかなりの労力が要ります。
コルディピエトレロッセは、さまざまな国際ワインコンテストでも最多受賞銘柄のひとつになっています。

品種

Cabernet Sauvignon, Cabernet Franc, Merlot

気候と作柄

2012年は、降水量が少なく水が不足しがちになった年でした。8月末にはややまとまった量の貴重な雨があったことが、結果的には成熟の促進につながり、最高の香りとポリフェノール値を備えた粒ぞろいの果実になりました。収穫は、メルローが9月の第一週に、カベルネ・フランとソーヴィニョンが18から22日までにわたって行われました。

ブドウ園

カベルネのブドウ株は、モンテペローゾの海に突き出した石灰質丘陵斜面で育成され、土質は砂利が多く鉄分を含み、赤みを帯びた色をしています。

ワイン醸造と精留

収穫は手作業です。ブドウの房は容量12 kgの木箱に摘み取られたあと選別されますが 、小茎をカットする前と後の二回、二面式選別台の上で選別作業が行われます。そのあと、ブドウは優しく圧搾されます。品種はそれぞれ摘み取り分ごとのまとまりに分けて醸造されます。アルコール発酵は温度を22~24°Cに保ったステンレス製の大樽で一週間かけて行われ、そのあと合計15~20日ほど浸漬されます。マロラクティック発酵は、温度制御されたワインセラーの樫の木樽(70%新樽)で約18か月かけて行われます。まず12か月経過したところでブレンドしてまた木樽に戻し、さらに6か月熟成します。こうしてさらにボトル詰めの状態で12か月寝かされたあと、ようやく市場に出荷されるようになります。

試飲会メモ

AIS認定イタリアベストソムリエ2010の優勝者でアレッツォのレストラン「la nuova tagliatella di Arezzo」のオーナー、クリスティアーノ・チーニ氏。「紫がかった影が差すコルディピエトレロッセの誘うようなルビー系の色合いは、ヴァル・ディ・コルニアほど温暖な場所には珍しい明るささえ含み、うやましいくらいの色味の豊かさを引き立てる。香りの面では、いろんな要素を伴って複雑ながらに気骨あるところを見せる。口に含んだ瞬間からブラックベリー、やがてプルーン、サクランボウと、刻々と移り変わるノートは [幅を持たせた] 抜群の表現になっている。フルーティの表現は、官能的な果実と枯れたスミレを思わすフローラルを連想させる。かすかにグラファイトのミネラル、ラストノートは甘草、カカオ、パイプ用スイートタバコを思わせるスパイシーが鼻先に感じられる。味わいは、このワインにとっていちばん注目すべき部分。こここそコルディピエトレロッセが始めと打って変わって最大の力を発揮し、単独爆走体制に入る。始め、アルコール度数の高さが口中いっぱいに広がるが、辛口の成分に支えられ、それが好感の持てるやわらかさを添える。清涼感は控えめながら味覚の広がりに継続性を与えていて興味深い。後味はなめらかでまろみあるタンニンが品格の高さを感じさせる。ウッド系の使い方には決して厚かましくならない堅実さが印象に残る。また全体的なバランス感と調和の良さ、ボリューム感とコクの深さ、余韻の長さと味わい深さが最後温かみあるフルーティな後味を残して消えていくこと、そうしたすべてが印象に深く残る。