Tuscanio Rosso

2012

Tuscanio rosso 2012

DOCG Sangiovese Suvereto

 

ブリケッラ農園で初めて製造されたときのラベル名はトゥスカーニョ(Tuscanio)でした。この名付け親はマリーザさん。私たちの地元トスカーナ州がルネッサンス期にはトゥスカーニャと呼ばれていたことに着想を得ています。
このワインが目指すのは、製造当初の頃から今も変わらずトスカーナ地方のアイデンティティを表現することです。そんなことから、初作の頃からメインの品種として – 現在では唯一これ一本になりましたが – サンジョヴェーゼを使っています。
以前から長年ずっとヴァル・ディ・コルニアに属するスヴェレート地域のDOCとして製造されてきましたが、2010年からスヴェレートのDOCG認証を得ています。

品種

Sangiovese

気候と作柄

2011年は、降水量が少なかった年で、すでに厳寒で雨がわずかだった冬の間に水不足が感じられた年でした。しかも夏、猛暑で雨が降らず、特にこの地域では干ばつに弱いサンジョヴェーゼは、作柄への被害が懸念されました。さいわい、8月末から9月初めにかけてある程度まとまった雨が降り、成熟が早まって香りとポリフェノール値の両面で最高の仕上がりを示す粒ぞろいの出来になりました。
収穫は9月10~13日に行われました。

ブドウ園

トゥスカーニョロッソ専用のサンジョヴェーゼ栽培のために特別に選ばれた畑はSangiovese Lagoです。当地ではいちばん古い28年の歴史を持つ畑で、粘土質と砂や小石による構造部から形成され、海にいちばん近い丘陵地にあって毎日潮風に当たり絶好の日当たり条件です。

ワイン醸造と精留

収穫は手作業です。ブドウの房は容量15 kgの木箱に摘み取られたあと選別されますが 、小茎をカットする前と後の二回、二面式選別台の上で選別作業が行われます。そのあと、ブドウは優しく圧搾されます。アルコール発酵は温度を20~28°Cに保ったステンレス製の大樽で一週間かけて行われ、そのあと合計18日ほど浸漬されます。マロラクティック発酵は、始めステンレス製の大樽で行われたあと、トノーや中程度焙煎した樫の木樽(60%新樽)に移して仕上げになります。それから温度制御された状態で樫の木樽のまま約15か月熟成されます。まず12か月経過したところでブレンドしてまた木樽に戻し、さらに3か月熟成します。

こうしてさらにボトル詰めの状態で12か月寝かされたあと、ようやく市場に出荷されるようになります。

試飲会メモ

スヴェレートのレストランI’Ciocio di Suveretoのシェフ兼オーナーのファブリツィオ・カポーニ氏
紫がかった深いルビーレッドで、プルーンやスミレを思わす濃厚なフルーティ系トップノートが鼻先に触れ、バニラとカカオの香りに調和する。やがてタバコやレザー、森林の土の香りに転じていく。フルボディで、とてもやわらかく上品なタンニンのコクある味わい。後味に甘草とカカオのノート、赤系のベリーとタバコによる奥深さが表現され、品格に満ちたラストの余韻が長く尾を引く。ジビエ料理との相性が抜群なので特におすすめ。