Home 沿革
1983年、ブリケッラ農園は4つの家族の意思のもと設立されました。それぞれイタリア北部・中部・南部とまったく異なる郷土に根差す家族が、通念的な核家族を離脱し、共同で一つの大きな家族のようにいっしょに暮らしたいというのが当初の意図でした。
主な趣旨のうちひとつは、みんないっしょに生活していろんな経験を共にすること、自然の恵みと環境を大切に農生産で家族内の消費をまかない、外部とも分かち合えるようにするということで、それがオーガニック農業を始めるきっかけになったのです。
また別に、子どもたちの教育やしつけをみんなでいっしょにしたり、外の社会でも学校で及第できなかった人たちのために役立てるように農園の設備やスペースを提供したりしようという意図もありました。
1993~1998年には、そちらの目標をできるだけ実現できるように力を入れ、内部で担当者を変えたりもして大半は達成を果たしました。
1999年には、宮川ファミリーの秀之氏とマリーザさん夫妻が子どもたちといっしょにこの農園のオーナーになり、当時まだ記憶に新しい経験をもとに新しい企画を立ち上げることになりました。
宮川秀之氏は1960年、当時22歳という若さで出身地前橋を後に、友人といっしょにバイクで世界一周旅行に出発しました。
インド、パキスタン、ヨーロッパを経てオリンピックの年1960年にローマに着き、そこである邦誌の取材をするレポーターとして何日か滞在しました。トリノでモーターショーが開催されて現地へ出張滞在中、一年間留学のため近々日本へ出発を予定していた若い女学生マリアルイーザ・バッサーノと知り合いました。この年、秀之氏とマリーザさんは交際を深めるようになり、秀之氏は日本に来ていたマリーザさんの後を追いそこで二人は結婚を約束。
秀之氏とマリーザさんは1962年に結婚してトリノに居を構え、そこでジウジアーロ氏やマントバーニ氏とともにイタルデザイン設立のために働きつつ1992年まで同地で家族と過ごしたあと、二人はすべてを引き払ってトスカーナ地方の ブリケッラに転居し、この地を最終定住地とするようになりました。
1983年からオーガニックワインとオリーブオイル生産を営んできたブリケッラ農園は、今日ではアグリツーリズムの観光事業にも携わっています。
また、地元関連の活動や秀之氏が理事長を務めていたヴァル・ディ・コルニアのDOC等級ワイン組合との連動による活動も含め、農園はさまざまな事業に精力的に取組んでいます。
秀之氏が理事長を務めていたときには、DOCGの認証を得るために尽力をいただき、2012年にはそのかいあって目標達成できました。これにより、ワインのイメージ向上だけでなく、スヴェレートとヴァル・ディ・コルニア地域一帯のイメージアップにもつながりました。
ブリケッラ農園はNPO マリーザ – 「すべてはみんなの笑顔のために」を支援しています (Marisa – Un sorriso per tutti)。
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